第21回東京03単独公演「人間味風」

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●「部長のいい話」
東京03のコントとは会話である。それを再認識した1本目でした。サラリーマンがただ居酒屋で会話している。しかも3人ともサラリーマン顔だからまったく違和感が無い。純粋に会話だけでこんなに面白いなんて。角田さんの「いい話をしたという自負がある」というセリフが忘れられない。角田さんの話をどっちが先におしっこしたかったかの基準にして、揉め出す飯塚さんと豊本さんに笑った。

●「開店祝い」
もう角田さんの独壇場。3人ともそれぞれの魅力があって笑っちゃうんだけど、やっぱ爆発的な笑いを起こすのはいつも角田さん。もうそれ言うだけで観客みんな笑っちゃう、セリフが一発ギャグみたいになっちゃう現象が角田さんには起こる。前回もそういうのあった気がするので、毎回そういうセリフが一つは出来てしまうのかもしれない。今回は「言えないよ~」がそうだった。アフタートークでもめっちゃウケてた。でも私は地味に「工具箱を持った悪魔」が好きだったけど。
私的にこれはこのライブで一番ウケていたネタだったように思う。自分でコンポを買いたかったことを言えなかった角田さん、音楽が好きな角田さんのためにコンポを贈った飯塚さん、コンポを直した豊本さん、3者3様の優しさだ。誰一人悪くない。しかしそれゆえに起こるすれ違いは、日本人である私たちには特に共感できるのもので、だからここまでウケたのではないかと思っている。


●「満を持して」
私はこれが一番好きだった。いや、ただおじさん3人がわちゃわちゃしてるだけなんですけどね笑。「満を持すな!」っていうのがめっちゃ好き。好きすぎて角田さんが何かを言おうとすると、来るぞ来るぞと「満を持すな!」待ちになってしまった。後半飯塚さんと豊本さんの悪ノリに角田さんが何かワーワー言ってるだけになってるの笑った。仲良しか!って言いたくなった。大人がガチで悪ふざけしてるのってうらやましい。


●「余計な感情」
角田さんの表情が全てのネタなんですけど、角田さんの表情が全てを語っているのがおかしくておかしくて。角田さんが長ゼリフを言い終わった後のドヤ顔はもちろん、豊本さんがセリフを言ってるときの心配そうな顔、無事に豊本さんがセリフを言えたときの満足そうな顔など、片時も角田さんから目が離せませんでした笑。

●「恥ずかしいはずの話」
これけっこうあるあるだな~と思いながら見てました。私完全に豊本さんタイプだわ~って。東京03ってトンデモ設定ではなくホント日常の中での、普通の人たちに焦点を当ててくれてるというか。人間そのものをネタにしてくれている。日常の中でも面白さって見つけることが出来るんだなって教えてくれる。

●「浮気相手と」
豊本さんの女装の出オチかと思いきや、豊本さんの正体が分かってからが本筋だったという。豊本さんほぼ喋んないし、というかなぜ普通に納得して連れて来られてるんだ笑。めっちゃディスられてるのに特に大きな反応も無いし。何考えてるか分かんない存在が謎の豊本さんがツボでした。

●「その日までに」
何だよ、普通にいい話じゃねえかよ!おかげであったかい気持ちで帰路についたわ!最初は普通のコントかと思いきや、話が二転三転して、思いのほかシリアスになっていくんですよね。て言うか、3人とも演技クソうめえな!特に飯塚さんが角田さんの意に反して本気で豊本さんに自分の気持ちをぶつけるところ、コントの域超えてたぞ。そのまま映画の1シーンのようだったよ。そんなピリッとした空気でも角田さんが笑いに持っていく。いや、そういう空気だからこそ、いつもの調子に角田さんにさらに笑えるというか。何も知らない豊本さんの巻き添え感もまたおかしい。3人それぞれの背景が明らかになっていって、それぞれの思いが吐露されていき、思いがけない方向に話が進んでいく。最後よかったよかったと思える、まさにライブを締めくくるのにふさわしいコントだった。