コマンダンテ結成10周年10都市漫才ツアーin大阪

「みつあみ」を見て以来すっかり石井さんの顔ファンになってしまった私に、タイミング良く単独ライブの情報が入ってきた。これは行くしかない。


コマンダンテを一言で言うとシュッとしている。私は関西人ではないが、やっぱりこの表現が一番しっくり来る。シュッとしているのは外見だけではなく、グッズやポスターなんかも割とスタイリッシュである。ネタもそこまで関西弁でもなく、声を張るでもなく、どつくでもなく、例えツッコミをするわけでもなく、早口でまくし立てるわけでもない。おおよそ大阪らしさというものを排除しているように感じる。外見だけで言うとめちゃくちゃシュールなネタをしそうに見える。
でもネタは意外とベタなのだ。大阪特有のガツガツ感があまり感じられず、かと言ってトリッキーな方向に走る小賢しさもない。個性が強い芸人たちの中にあって、存在が薄くなりそうなのに賞も取って認められているのは、やはりネタがちゃんとしているからに他ならない。芸人にとって個性は何よりも大切なことだけれど、個性だけあっても漫才はどうにもならない。最初に個性があってそれに合わせた漫才を作ることもあれば、漫才を完成させていくことによって出てくる個性もあるのではないか。


ネタの題材はわりとスタンダードなものばかりである。学校の怪談だったりとかケンカの仲裁をしてみたいとか。コマンダンテの漫才はしゃべくりというよりも、漫才コントというよりも、割と大喜利っぽいのかなと思う。二人で面白いボケを出し合っていくみたいな。そう、意外と石井さんもめっちゃボケるんですよ!そしてボケの安田さんにも遜色なく面白い。ツッコミがもうボケになっちゃってる漫才はたくさんあるけど、ツッコミというよりも普通にボケちゃってる。でもWボケとはまたちょっと違った、いつの間に石井さんがボケ側に回っちゃってるみたいな。

なんかコマンダンテはボケとツッコミの境目というか、役割分担というのがあまりないのかな。形式的に決めてはいるけれど。「みつあみ」で見たネタは石井さんが完全にツッコミだったけど、今回は安田さんがたまにツッコミぽかったこともあったし。割とボケとツッコミの役割が変幻自在のようだ。


私が特に好きなネタは石井さんがカフェやりたいっていうネタと、最後の少女マンガのネタです。二つとも安田さんがあんまりボケさせてもらえないネタなので、私はこのパターンが好きなんだろう。ボケさせてもらえないのがもうボケになっていて、安田さんがキレるのが面白い。特に少女マンガのネタは安田さんがボケる前に石井さんがボケを奪い取る上に、天丼でめっちゃ笑いました。


コマンダンテの舞台を見ていたら斉藤和義が聴きたくなってきた。
最後に言おう。君の顔が好きだ。