ゆにばーす単独ツアー「新世紀ハランゲリヲン〜優勝補完計画〜」ナゴヤ作戦


ゆにばーすと言えば川瀬名人の異常なM-1


このライブはタイトルの優勝補完計画という部分からもわかるようにM-1の優勝をより確実にするためのツアーである。ゆにばーすの単独での地方のライブは初らしいです。M-1優勝が射程圏内に入ってきたとあって気合いが入ってます。
ゆにばーすと言えば川瀬名人M-1に優勝したら引退する」という発言が有名です。にわかに信じられないですが、テレビでも何回か発言しており、Twitterにも未だに載せちゃってるあたり、かなり本気なのではないでしょうか。

VTRのコーナーではスーパーマラドーナの武智とM-1についてのクイズで対決。意外と天然で問題が理解できないけど、とにかく記憶力がすごいのと微かな手がかりから答えを導き出していく推理力の武智に会場のみんな、爆笑&感動。武智に対する川瀬名人のツッコミもまた面白いんですよ。
川瀬名人M-1愛を堪能することができましが、それ以上に武智の知識がすごすぎたのでまさかの武智の勝利で幕を閉じました。個人的に武智の好感度爆上げ。スーマラは確か今年M-1ラストイヤーだったと思うんですが、川瀬名人もこの人にだったら負けても仕方ないと思ったかもしれない。

ライブの細部にまで感じる川瀬名人のこだわり


ライブのタイトル「新世紀ハランゲリヲン」はもちろん「エヴァンゲリオン」から来ています。オープニングの映像ではゆにばーすの二人がエヴァのオープニング映像をそのまま演じており、そこでまずライブ最初の爆笑が起こります。ゆにばーすは過去の単独ライブでもスラムダンクジョジョなどの作品をタイトルにしていて、それを元にしたオープニング映像を作っています。今回初の全国ツアーだからなのか、総集編的な感じで過去の映像の一部を見ることができました。制作費が少ない中で作品の世界観を忠実に再現しようとする川瀬名人のただならぬ拘りが十分に伝わりました。


私が特に気に入ったのはスラムダンクを元にしたオープニング映像です。私スラムダンクなんてドンピシャの世代なんで、アニメのオープニングはもう刷り込まれてるわけですよ。元ネタがわかると、いかに細部までこだわっているかがわかってさらに笑えるんですよね。鎌倉の海をバックに踏切で38マイクを背負って佇む川瀬名人と、蛇口の水を飲むのが下手すぎる川瀬名人の姿が忘れられない。DVDを出す際には絶対に特典で入れてほしい。


川瀬名人が監督をしてるんですが、意外な才能ですね。もうオープニング映像作りたいから単独ライブ開いてるんじゃないかという手の凝りよう。オープニング映像もゆにばーすのライブの世界観を形作る大切な要素であり、初めて見る私でも「ああ、ゆにばーすの単独ってこういう感じなんだな」ってスッと入り込むことが出来ました。


そしてさすが川瀬名人と思ったのがこのアンケート。

お笑いライブのアンケートって面白かったネタとか、コーナーで読まれる芸人さんへの質問が多いんですけど、川瀬名人に関してはそんな生ぬるい答えは許さんというということだと思う。そしてどんな批判でも受けて立つという宣言だ。彼は確実に全部に目を通すだろう。川瀬名人のファンになるということは、こちらもそれなりの覚悟を持って彼に挑まなければいけないということなのだ。


ゆにばーすのテレビだけではわからない魅力、ネタだけではわからない魅力


ゆにばーすは最近テレビにも露出してきているんですけど、思いのほか川瀬名人が先輩たちとの絡みがうまいんですよ。先輩たちにもツッコむし、言い返すし、たてつくし、スルーするし。なんかうまいこと返すわけじゃないんですけど、先輩にも強気で返すから面白い。「本能Z」を見る限り先輩にもかわいがられてるっぽい。花も来てたし。

川瀬名人ってネタ命でバラエティとか好きそうじゃない感じなのにバラエティもちゃんとこなすし、適正あったりするから、今後山ちゃんみたいに化けるかもな。
あと川瀬名人がすごいめんどくさい人のイメージあるけど、関西人なだけあって漫才に関してはわりとベタで素直に笑えて、そこらへんのバランスがいいなと思う。
さっきから川瀬名人のことばかり書いてしまっているけど、はらちゃんも意外と器用だったりするんですよ。漫才の中で色んな役によってしゃべり方変えれるし、落語家のマネとかうまいし、早口で滑舌よくもしゃべれるし。ネタ書いてるのは川瀬名人だけど決して操り人形ではなく、はらちゃん独自の面白さがちゃんとある。ネタもはらちゃんのキャラを生かしつつ、キャラ頼みになってない。


初めてゆにばーすのライブを見て意外だったのは、コントが半分くらいの割合を占めたことと下ネタがエグかったことです。
コントは他の芸人を揶揄したり、登場人物がサイコパスだったりと漫才とは違ったブラックなところがあったのがまた意外でした。それでもそんなに重くならないのははらちゃんの存在が大きい。川瀬名人のブラックな部分をはらちゃんのキャラが笑えるようにしてくれる。
コントの下ネタが笑えるのもはらちゃんのキャラがあってこそだ。はらちゃんのVTRなんかも思いっ切り下ネタだったけど、みんな引くどころか爆笑だったもんね。


ゆにばーすのコントは普段の漫才コントをそのままコントにしたというようなものではなく、漫才では出来ないことをコントで表現している。
ゆにばーすは漫才とコントでまったく違う表情を見せてくれる。


ゆにばーすはM-1のためだけに存在しているのか?


私は川瀬名人の「M-1に優勝したら引退する」という発言を聞いて、ゆにばーすってM-1のためだけにやっているのかな?って思ったんだけど、このライブを見ていたらそうではないことがわかる。最初から最後まで私たちを楽しませてくれようとしているのがすごく伝わったし、コントも1本1本印象に残るものだった。


ではこの発言の意図は何なのか?
自分の漫才がピークのところで幕を閉じたい、つまりM-1では自分の人生で最高の出来の漫才をするという彼なりの決意なのではないかと私は思うのだ。