FLOWER FLOWER インコのhave a nice day ツアーin Zepp Nagoya

フラフラ初の全国ツアーだったけど、いい意味で力の入りすぎない、思いのほかアットホームなライブだった。ファンとの距離が近く感じたのはライブハウスだったからというだけではない。

かわいい〜。閉演後、撮影スポットになってました。

このツアーはアルバム「スポットライト」を引っさげてのものである。私はこのアルバムの中では「命」と「パワフル」と「時計」が好きですね。これらの曲ももちろん演奏されたし、フラフラの代表曲「月」も聴くことができました。


アコースティックギターエレキギターを何度も持ち替えて歌うyui。彼女がソロだったとき、大人しそうな女の子がギターを抱えて、自分の気持ちを吐き出すように訴えかけるように歌う姿がとても魅力的に見えた。ギターが彼女の弱さ脆さを埋め合わせていくようで。早熟さと未熟さを合わせ持っていたyuiのちょっと不安定な歌声もまたよかった。


今でもyuiとギターが最強の組み合わせであることは変わりないけれど、ギターを置いて、ちょっと力を抜いて歌う彼女も新しい魅力に溢れている。yuiの全盛期をリアルタイムで知らないような若い子がライブに来ているのもわかる。
昔は若さゆえのヒリヒリ感があったし、顔をしかめてちょっと苦しそうに歌っていたけれど、今の彼女はささやくように語りかけるように歌う。力が抜けて見えるのはいい意味で無理をしなくなったからなのか、素直に歌がうまくなったからなのか、大人になったからなのか、家族ができたからなのか。


「スッポトライト」のテーマは1曲目に収録され、このライブでも1曲目に披露された「命」だろう。それが顕著に現れていたのが「産声」だ。yuiが自分の子供たちへ向けて歌った曲で、アルバムを初めて聴いたとき、yuiの気持ちがあまりにもそのまま描かれすぎてちょっと異彩だと思った。実際に楽曲の多くの作曲はフラフラが行っているが、この曲は作詞作曲ともにyuiである。ライブでも「大切な曲です」と語って歌っていた。


「出し尽くしてしまった」と言って、ソロ活動を休止してしまったyui。今、彼女の家族は子供たちだけではない。4人だけで作り上げられたステージを見て、ああ彼女にとってバンドのメンバーも家族になったのだなと思った。アルバムを聴いて今yuiが好きな音楽ができているのはわかっていたけど、ライブを見てそれが確認できたのがよかった。


「スポットライト」の曲のタイトルはどれもシンプル。「コーヒー」「地図」「アイス」「時計」「小さな窓」など、日常に溶け込みすぎて日常ではスポットライトが当たらないものにスポットライトを当てている。アルバムを通して日常そのものにスポットライトが当てられているのだ。このアルバムは「命」で始まり、「日常」で終わっている。命があるから日常がある。そんな当たり前のことを子供を産み、育てているうちに改めて思ったのかもしれない。


アンコールではなんと「CHE.R.RY」のフラフラバージョンを披露。いつかYUIのライブに行きたいなあと思っているうちにそれが叶わなくなってしまった私にとって、少しだけ夢が叶った夜になった。私の平凡な日常にも少しだけスポットライトが当たるときもあるのだ。