M-1ツアースペシャル2018in名古屋


不思議と前よりも苦手じゃなくなったカミナリ


カミナリの舞台を初めて見たのは半年前ですが、その時より断然面白く感じました。カミナリって見た目が何かイカツイし、頭もバンバン叩くし、前はちょっと苦手だったんですよ。今回も相変わらずバンバン叩いてましたけど、不思議と不快にはなりませんでした。たぶんテレビで見るようになって彼らに愛嬌みたいなものを感じるようになったからかも。まなぶ君のたまにスベッちゃう感じとか。

もちろんネタ自体もすごく面白かったです。題材的には目新しいテーマではないですけど、どっかで見たなあという感じではなく、ちゃんとカミナリの漫才として素直に笑えました。突飛な発想の漫才のほうが何か新しい感じがするし、観た人の印象にも残りやすいのかもしれない。だけど、使い古された題材でもちゃんと自分たちのカラーを出すことのほうが実は難しいのかもしれない。実力がないと出来ないことだと思います。


やっぱりはらちゃんが強烈なキャラだったゆにばーす


これからハマってしまうかもと思うくらいツボでした。はらちゃんを初めて見たときの衝撃は南海キャンディーズを初めて見たときの衝撃に似ている。でも南キャンのようなヘタウマという感じではなく、正統派でテンポも良く、個人的にはこっちのほうが好きだなと思いました。はらちゃんはその外見といい、声といい、とてもキャラ立ちしているけれど、そのキャラを生かしつも、キャラに頼りっきりになってないネタは素晴らしく、さすが漫才を愛する川瀬名人だと思いました。普段テレビをあまり見ないので川瀬名人のフリートークは聞いたことはないですが、山ちゃんのように化けるのかこれからがすごく楽しみな芸人さんです。

勢いは一番だったさや香


関西で人気が出てきた若手らしいくらいの知識でしたが、あーこれは人気出るのわかるわーって感じでした。二人ともさわやかだしね、いい意味でTHE若手っていう勢いを感じました。まだ個人の名前は覚えてないんですど、ダンスのうまい子っていうのは覚えた。やっぱこういう特技って会場盛り上がるし大きいよなあ。何か二人とも華がある。
他のネタはまだ見たことないんですが、ボケのおかしな被害妄想にがんがんツッコむ感じのが多いのかな?私こういうテンポが良くて、ボケ数が多いのって好きなんだよね。大阪に行く機会があったらまたぜひ見てみたいです。


あいかわらずツッコミのキレがいいスーパーマラドーナ


心配になるほどひょろひょろの田中さんとヤンキーっぽい武智さん。パッと見いじめられっ子といじめっ子っぽいけど、ネタを見ていくとそのバランスがどんどん崩れていくのが面白い。田中さんは意外にひょうひょうとしているし、武智さんは意外に田中さんに振り回されている。田中さんがサラッとボケて、武智さんが強めにツッコむ。アンバランスなようでとてもバランスが取れているからこれだけ安定しているんだろうな。

ますます単独ライブが楽しみになったミキ


半年前に始めて舞台を見てこれから注目していこうと思った矢先、あっという間に全国区になってしまったミキ。この間単独ライブにも行ったけど本当に面白くて、今一番油が乗っている時期だなと思う。ミキの漫才の感想に「ツッコミの声がうるさい」というのを時々見るけど、私はむしろツッコミがすごくいいなあと思うんですけどね。ボケよりもツッコミで笑ってしまうことのほうが多いし。でも今回みたいに同じくだりをわりと繰り返すネタだと私わりと途中で飽きちゃうので、そうなってくるとちょっとうるさく感じちゃうかなあとは思った。

個人的にダントツ面白かったかまいたち


いやあ、面白かった!!一番笑った!こんなに面白いとは思わなかった!ちょっとキングオブコントのDVDも見てみるわ!ってくらい面白かった。ホント今更だけど。時間オーバーしてたらしいけど全然気にならなかったもんね。

アメリカンジョークに対して変な理屈を捏ねたり、ドン引きしたり、困惑する山内さんがとにかくおかしくて。私同じ言葉を繰り返すボケって普段そんなに笑わないんですけど、山内さんの「ってね」っていうのは癖になってめっちゃ笑った。後半ちょっとグダグダになってたけど、あれはアドリブだったと思われる。濱家さんが今絶対素で笑っちゃってたなという場面もあったし。それもあってちょっとフリートークぽい部分もあった。


キングオブコントの優勝者ということもあってどちらかというとコントの人たちなのかなというイメージがありましたが、一気に印象が変わりました。あまりネタを観たことがないのに、今や私の好きな芸人ベスト3に食い込みつつあります。


水田の偏屈さが光った和牛


和牛のネタは基本川西さんが水田さんに振り回されるというものである。私が今まで見たネタはアホな彼氏だったり店員だったり、アホに川西さんが振り回せるのが多かったのだが、今回の水田さんのキャラは偏屈だ。とにかくめんどくさいお客さんを水田さんが演じる。アホも偏屈も両方めんどくさいのだが、個人的には偏屈のほうがめんどくさく、川西さんが振り回せれる度合いがでかいように思える。偏屈のほうが素の水田さんと近いのでよりリアリティが増し、川西さんが演じるキャラのダメージが増幅するように私は感じるからだ。
どっちが好きかと聞かれればどちらも好きとしか言いようがないけど、どちらにしてもたいした反撃もせず耐え忍ぶ川西さん偉いなと思ってしまうのである。いや、漫才の中なんだけどね。

くだらないんだけどついつい笑ってしまうジャルジャル


ジャルジャルって売れるのが早くてずっと見てきたけど、いい意味で全然変わらない。コントも漫才もまさにジャルジャル。あえて「ジャルジャルっぽい」という軽い言葉で表現するけど、よほど世界観が確立されてないとこの言葉って出てこないと思うんだ。出はじめのおそろいのTシャツでコントやってた時期は正直アイドル人気だと思う。テレビに出るのが早かったしわりと吉本に押されてたから順調に見えるけど、それからなぜか金髪にして迷走したり、めちゃイケが終わっちゃったり色々紆余曲折があった。それでも万人受けに走るどころか、そのスタイルを確固たるものにしてついにM-1のファイナリストにまでなったのは本当にすごい。


でもその紆余曲折や苦労をまったくジャルジャルは感じさせない。いや、それは他の芸人さんもそうなんだけれども、ジャルジャルは特に舞台の上で本気でふざけ合っているように見える。まるで小学生男子がじゃれあっているような。そして福徳の異常なマイペースさがそれに拍車をかける。そんなネタをやってのけるジャルジャルのアグレッシブさよ。
時代によって売れるネタを書ける嗅覚も必要だけど、時には頑固なほどブレないことのほうがよいこともある。方向性が間違っていないのなら。


久保田さんにはずっとそのままクズでいてほしいとろサーモン


とろサーモン自体は昔から応援してたし、生で見られてとてもうれしかったんですが、ごめんなさい、芋神様はあまり私のツボではないんです。マニアックなのは好きなんですけどね。何か後半ちょっと意味がわからなくなってくるというか。昔のスカシ漫才や久保田さんのマイクパフォーマンスが好きだったし、一番好きなのは久保田さんのアメトークでの白いニットのくだりだった。もしかしたら私はとろサーモンのネタ以上に久保田の存在が好きなのかもしれない。歴代のチャンピオンの中で間違いなく最もガチクズである久保田さんが、そのクズさゆえに消えてしまうのか、それを武器に成り上がるのか楽しみではある。でもとろサーモンが華やかな芸能界に適応している画があまり思い浮かばない。やっぱり闇営業が似合うなあと思ってしまうのだ。