中田敦彦講演会in名古屋 PERFECT HUMANの作り方


オリラジのあっちゃんの講演会に行ってきた。
意外かもしれないが、オリラジはもう5,6年くらい名古屋でレギュラー番組をやっているので、東海地方になじんでいたりする。当日も家族連れや学生もいたり、様々な客層の人が集まっていた。本当に盛況だったので、あっちゃんはかなり遠かった。


あっちゃんが「天才の証明」という本を出版したので、講演の内容は主に才能についての話であった。でもそんな堅苦しいものでもなく、時折笑いも交えながら気さくに話してくれるので、すっと頭に入ってくる。たとえ話をたくさんいれてくれるのでとてもわかりやすいし、そのたとえ話自体もとても興味深く面白い。本当にこの人は博識だなあと思ったし、それは常にアンテナを張っているからともわかる。私だったら聞き流してしまうような話でも、あっちゃんだったら独自の解釈をしてさらに多くのことを学ぶのだろう。そしてそれを人にうまく伝えることができるのだろうと思う。だから人はあっちゃんと話したいのかもしれない。私もどうせなら自分の話をおもしろがってくれる人と話したい。


あっちゃんは「仕事でも家庭でも才能を適切に配置することが大事」だと言う。オリラジを見ていてもそれが実践されていると思う。
「武勇伝」では持ち前のリズム感と、相方をとにかく褒めまくるとうネタの新しさ、そして何より「エンタの神様」という番組にとてもフィットしたいう条件が生かされ、一気にオリラジはスターとなった。このときのブレイクはたぶんそこまで狙ったものではなく、やってみたらブレイクした、いわゆる無意識のものだったと思う。


しかし「PERFECT HUMAN」は違う。明らかに狙ってブレイクさせたものだ。
「PERFECT HUMAN」は「新しいオリラジ」というよりは「原点回帰」に近い。リズムに乗ってとにかくあっちゃんを持ち上げるというスタイルは武勇伝を彷彿とさせる。武勇伝を知らない世代は新鮮に、知っている世代にはどこかなつかしく感じるかもしれない。
自分たちの才能を適正に配置かした結果、原点回帰になったのだと思う。


再ブレイク前に出演した「しくじり先生」は今でも神回と呼ばれるが、それはオリラジのぶっちゃけ具合が面白かったのと、元々持っていた「人にわかりやすく説明する」という能力がそこで開花したことが大きいと思う。実際にそれがきっかけであっちゃんは「しくじり偉人伝」というコーナーを持ち、その分かりやすさ、独特の着眼点が認識された。このことが再ブレイクに一役買ったことは間違いない。
オリラジは進化しているとう部分もあるが、それ以上に元々の自分たちの能力の生かし方、見せ方がうまくなったのだと思う。


もう一つあっちゃんが主張していたのは、「制限を加えることで逆に面白いことが出来る」ということである。
これもジブリの例を出してあっちゃんがわかりやすく説明してくれた。これってお笑いでも時々あることだよなあ。相方がポンコツすぎて出来たネタのスタイルとかもあるし。


「PERFECT HUMAN」のサビであっちゃんが登場するというシステムも「歌もダンスも出来ないやつが目立ちたい」という状態から出来たんだそうだ。
これを私は制限を加えることで、よりコンセプトがはっきりしたからだと思っている。制限を制限と思わず、条件と捉えることが大切だ。


天才とは自分の才能を適切に配置している者のことである。人は誰でも天才になりたい、才能がほしいと考える。
でも残念ながら自分にどんな才能が与えられるかは自分では選べない。だから探すしかない。


完璧から完璧は生まれる。でも面白いものというのは不完全から生まれる。
人間はいつでもは完璧を目指すけれど、完璧を目指すことで逆に天才になる機会を遠ざけてしまっているのではないかと私は思う。