ウーマンラッシュアワー村本大輔の毒を塗りたくったマシンガントークを至近距離で浴びるように聴くライブin名古屋

名古屋で緊急開催された独演会を聴いてきた。来月の福井のチケットも取ってあるのに…でも今回定員100名の小規模のライブなのでより間近で聴くことができたのだ。
この日は村本の誕生日だったのでみんなでハッピーバースデーを歌った。村本がそれを喜んでくれたのかはよくわからなかった。


私が村本の独演会に行くようになったきっかけはラジオだった。「村本大輔オールナイトニッポン」はメールもゲストもなく、ただひたすら村本が2時間しゃべり続けるというものだった。それを聴いて彼に興味を持った私はウーマンラッシュアワーの単独ライブに行くようになり、こうして今、独演会にも行っている。


ラジオが面白いのは本音だからだ。確かに村本の言うように、テレビに本音は存在しない。でも私はそれはそれでいいと思っている。こちらも芸能人なんて虚像だと思ってるし、ヤラセとか仕込みとかわかっていて笑っているのだから。それでも村本からしたら芸人の生き方として許せないのだろう。


村本はラジオが終了すると、入れ替わるように、独演会で全国を飛び回るようになった。伝えたいことがあり過ぎるんだろう。独演会の村本を見てると伝えても伝えてもまだ伝え足りないように見える。
前回行った独演会の感想で私は「アメリカで村本の炎上芸が通用するとは思えない」「別に炎上なんかさせなくても村本は十分面白いのに」と書いた。でもそれは間違いだった。村本は炎上させようとなんてしてない。村本がいつも炎上するのはいつも本音だからだ。村本はむしろ本音で生きても炎上しない世の中に変えようとしている。


私たちが常に生きづらさを抱えているのは本音で生きられないからだ。「カミングアウト」という言葉はよく使われるが、そこからはなぜか後ろめたさを感じる。私も職場で自分の発達障害をカミングアウトしようか迷ったことがある。いや、カミングアウトなんてなまやさしいもんじゃなくて、全部ぶちまけて、何かをぶっ壊したい衝動にかられた。でもできなかった。
私がしたくても出来なかったことを今、目の前の男がやってのけている。そう思った。


今までたくさんの本を読んだ。音楽やドラマやブログや、いろんなものから影響を受けた。そのどれもが「そのままのあなたでいいんだよ」と言ってくれた。でも私は探していたのかもしれない。私にどうしようもない現実を突きつけ、背中を押すんじゃなくて、蹴り飛ばしてくれるような何かを。


村本の独演会には色んな人が来る。男も女も、老いも若きも、お金持ちそうな人も学生さんも。村本の独演会に来る奴なんて捻くれ者、そう思っている人もいるかもしれない。でもそれは違う。みんな真摯に村本の話を耳を傾け、笑い、たぶんそれぞれ色んなことを考えている。むしろ考えすぎな、真面目すぎな人が多い。
私は生きづらい人、モヤモヤを抱えた人にこそ、村本の独演会を勧めたい。

声を上げていいんだ。自分の言葉に責任が持てるなら。


毒をもって毒を制す。村本の毒を浴びればあなたの中のわだかまりも解毒されるかもしれない。