この時期みんなが意識する4分ネタライブ

●見取り図
最近吉本に推されてるよね〜。この舞台も含めて主なMGKの舞台に出ずっぱり。今一番油が乗ってて、これからブレイクする最有力候補。私もめちゃくちゃファンなんですけど、見取り図ってかなりゲスいネタをサラッとやってしまうのが他の芸人にない魅力かなと思ってます。この日のネタもよくよく考えたらかなりゲスいこと言ってました笑


●学天即
この中ではけっこう芸歴長いほうなのにそういう人でもトップバッターとかやるんですね。外見の割にはネタにはそこまでクセがないので、そういうところが最初に見るにはいいのかな。


フースーヤ
こういうネタに付いていけなくなったのに自分の老いを感じる。でも最初から最後まであのテンションを貫いてるのは感心する。


●たくろう
フースーヤからたくろうへのテンションの落差がすごい笑。正直私はたくろうの存在さえ知らなくて、なぜかピン芸人だと思ってたくらい。出落ちになるくらい外見に特徴があるんですけど、見ているうちに会場が「あれ?こいつら面白くね?」っていう空気になっていったような気がしました。ジワジワくる笑いですね。


マヂカルラブリー
あのグダグダというかシュールというか、あのネタをぶっ混んでくる勇気も含めて私は嫌いじゃないです。


ネイビーズアフロ
割と本気でネイビーズアフロと見取り図は今年M-1行くんじゃないかなと思ってる。ネイビーズアフロは拍手笑いも起きてましたしね。私が見たことあるネイビーズアフロのネタって恋愛系ばかりなんですけど多いのかな?今度単独ライブに行くので他にどんなネタがあるのか楽しみです。


●ニューヨーク
映画を撮りたいというネタでした。関東の正統派の漫才ですね。後半にに特に笑いが起きてました。


●ゆにばーす
単独ライブで見た川瀬名人がはらちゃんの実家に行くというネタでした。飛び道具枠に見えるけど、最初から最後まで安定して笑いを取れるのはさすがです。はらちゃんのキャラや外見に頼りすぎず、ネタの力で勝負しているのがまたいい。


タナからイケダ
合コンに行きたいというネタ。面白かったんですけど、コマンダンテのライブのコーナーに出演されてたときのトークのほうが笑いましたね。面白かったんですけどね。


トット
犬を捨てる人を注意したいというネタ。初めて見たんですけど、私はあまりハマらなかったな〜。トリだったんですけど、これだけたくさん漫才を見た後だと逆にもう内容を思い出せない。


●アキナ
山に登る秋山さんを山名さんがガイドするネタ。面白かったのは覚えてるんだけど、内容は登山ネームのくだりしか覚えてない…



天竺鼠
ホント今更なんだけど、川原さんて天才だよね…久しぶりに思った。あ、この人天才だわって。会場の空気を一瞬にして変えてしまったのを感じた。4分間ただだ川原さんの才能に圧倒されてしまいました。なんかもう次元が違う。


さや香

からし蓮根
デカイほうがCAをやるというネタ。よくある設定なのになぜかそれだけでちょっと面白い。しかし内容はバンプオブチキンのくだりしか覚えてない…

マルセイユ

●ラフ次元

●プラス・マイナス
歌のネタだったんですけど、単独ライブで見た他のネタのほうが正直好きだったなあ。歌のネタってなんかもうパターン化しててあまり好きじゃないんですよ。

とろサーモン
ネタはしてなくてMCでした。久保田さんはやっぱりクズなんですけど、意外にも流れを崩さずちゃんとMCしてました。コーナーでは後輩のフォローもしてましたしね。まあ、仕事なんだから当たり前か笑。MCとかしてるの初めて見たんですけど、すごい自然でやっぱりコツコツやってきた人たちなんだなと思いました。


吉田たち
単独ライブでも見たお葬式のネタ。ここでこのネタを持ってくるということはM-1もこのネタで戦うのでしょう。ゆうへいさんの置いてきぼり感が面白かったです。


モンスターエンジン
久しぶりに見た。安定してしまったせいなのか、勢いのある若手と比べてしまう状況からなのか、西森さんの天才感が昔より薄れてしまった気がする。このまま大阪に埋もれてしまうのか…

第2回 常滑お笑いEXPO in知多半島 常滑コントEXPO

映画館でお笑い見るって不思議な感じ。

うしろシティ
うしろシティ目当てだったんですけどやっぱハズレないですね〜。阿諏訪さんが変なカッコして、金子さんがツッコミっぽい感じも私好きなんだよね。あとうしろシティのコントってオチも好き。


パーパー
カップルのコントだったんですけど、二人とも極端にブサイクでも美形でもなく、ルックスが釣り合っていて妙にリアルでした。気が強い彼女も尻に敷かれてる彼氏も、何かある度にベランダに締め出されてる設定もホントにいそうでそれがまた面白かったです。


●ニッチェ
私、女芸人てあまり好きじゃなくて、しかも女性のコント師って面白いと思ったことなかったんですけど、いや、面白かったです。二人とも声が聞き取りやすいし、演技がうまいんですね。


●マツモトクラブ
やっぱ生で見てもカッコいいわ。色気あるよね。こういう映画っぽい雰囲気のコントって初めて。思いっきり下ネタだったんだけど。子供がいたからドキドキしたぜ。そして下ネタで爆笑している私を隣の男性はどう思ったのだろう?


ルシファー吉岡
正直まったく存在を知らなかったんですけど、見ていくうちにジワジワとハマってしまいました。会ったことない隣の若者グループを勝手に芸能人でキャスティングし出したところが一番笑いました。


●チョコレートプラネット
最近はモノマネのイメージが強かったけどやっぱコントも面白いですね。


かもめんたる
初めて見たけどこんなに世界観が独特なんですね。シュールというか何というか。


GAG
いつの間に改名していたんだ。宮戸さんの女装ブッサイクだったな…


ラバーガール
この淡々とした感じがホント好き。普段の彼らを知らないんだけど、バラエティのひな壇で声張ってるのが想像出来ない。これから売れるのは難しいかもしれないけど、やっぱり好きだ。


●はまぐちコントサークル
濱口優がコント好きの後輩とやっているサークル。短いコントが数本。ゆるい感じとグループならではのコントに劇場の笑いも徐々に増えていきました。


さらば青春の光
直前に見た漫才も面白かったけど、コントもくっそ面白かったんですよ!正直この中のコントでダントツで一番面白かった!ゲス過ぎて笑いが止まらなかった。私はこの日、失火罪と重失火罪という言葉を覚えた。私はさらばの全てのコントを見たい。絶対に単独ライブも行く。ワクワクしてきた。

第2回 常滑お笑いEXPO in 知多半島 常滑漫才EXPO

なすなかにし
トップバッターでしたが、さすが中堅だけあって安定してウケてました。

●尼神インター
尼神は一度大阪で見たことあったんだけど、もうすっかり芸能人だよね。最近テレビを見てなかったんだけど誠子が太っ…いや、止めておこう。でも声はキレイだったな。
漫才は今時ブスいじりってどうなの?とは思ってしまった。誠子言うほどブスじゃないし。それに私の中では誠子のほうがボケっぽいイメージがあってなんかしっくりこなかった。でも二人ともキャラ立ってるし、ルックスも不快感を感じないタイプなのでこれからも漫才は続けてほしい。

●カミナリ
まなぶ君の絶妙なスベリ芸とたくみ君のめちゃくちゃいい音するツッコミは一つのジャンルとしてもう完全に確立されてますね。

さらば青春の光
どちらともがボケともツッコミとも取れるしゃべくり漫才が本当に面白かった。

ANZEN漫才
正直この二人は漫才師ではなくてタレントですね。コンビ名に漫才って付いてるのになあって思ってしまいます。

ハマカーン
神田さんの金持ちっぷりが面白い漫才もよかったですけど、私はコーナーのほうが二人の良さが出てたなあって思いました。

●磁石
去年もあった佐々木さんのバツ2イジリでやっぱり笑ってしまった。淡々とした永沢さんのボケはやっぱり面白いんだけど、良くも悪くも安定し過ぎてるなあとも思う。こちらの勝手な意見ですがね。

オジンオズボーン
すごい上からの言い方になっちゃうけどすごい頑張ってるなあ。オジオズが若いときにリズムネタとか今みたいな一発ギャグとかやってて、まあこういうのも若いうちだけだなと思ってたんだけど、去年もこのイベントで一発ギャグをまたやってるのを見たときはもう大人なんだから落ち着いた漫才やればいいのにと思った。でも今年また一発ギャグを貫いて笑いを取っているのを見たとき、なんだかかっこいいなあと思ってしまった。


●流れ星
やっぱり地元民に愛されてるだけあって一番の盛り上がりでしたね。単独ライブでも一番ウケてたネタで、もう鉄板って感じでした。コーナーで瀧上さんがみんなからイジられまくってるのも、ちゅうえいがアンケートで「友達になりたいランキング」1位だったのも、本当に流れ星は芸人からもお客さんからも愛されてる。あと個人的にオジオズとホントに仲いいのをずっと見てたい。


霜降り明星
名前は知ってたんですけどネタを見るのは初めてでした。せいやがすごくポップでいいなと思った。粗品って他の芸人からすごく評価高いんだなあ。まだ二人とも若いし、これからが楽しみだ。ちょっとこれからチェックしていこう。


スピードワゴン
MCだけかと思ったら漫才もしてくれました。でも10年以上前に見たネタと同じだったなあ。タレントになっちゃうと仕方ないのかな。未だに安達祐実イジリしてんのかよと思ったけどそこが一番笑った。めっちゃ笑った。

銀シャリ 2018単独ツアー「GREATEST SHARIMAN」名古屋会場

夏からこの時期にかけて芸人さんの単独ツアーが増える。もちろんM-1を見越してよりネタをブラッシュアップするためである。今回はM-1チャンピオンのライブなので、ある意味こちらも肩の力を抜いて見られるというのはある。


銀シャリは見た目のイメージ通り正統派のしゃべくり漫才をするけど、言うほど昭和っぽくもない。むしろ橋本さんのツッコミはもっと評価されてもいいくらいキレッキレだ。今回初めて単独で銀シャリを見て改めて橋本さんのツッコミっていいなと思った。何というかキレがあったり、すごくボケ寄りだったりするんだけど、あまり力が入りすぎてないと言うか。
ツッコもうとかうまいこと言おう感がなくて、頭に浮かんできちゃうから口に出ちゃう感じがする。実際はすごく頭で考えてるのかもしれないけど。舞台の上では芸人は芸人を演じてると思うけど、橋本さんは演じてる感じがあまりしなくて、普段からそんな人なのかなと思ってしまう。VTRが二人の休日って感じで二人の素の姿に近い感じがしたんだけど、その中の何気ない会話の雰囲気と舞台上での二人のネタがけっこうそのままだったりするんだよね。
熊を倒すネタとかはけっこうアドリブの部分があったみたいで長引いたらしいんだけど、確かに普段の二人でふざけ合ってる感じそのままでした。もはや橋本さんも普通にボケてましたからね。


そんなすご腕の相方に負けてない鰻さんもすごい。鰻さんて顔も普通だしキャラも強いわけじゃないのに。力が入りすぎてない感じがするのは橋本さんと一緒だ。やっぱりM-1に優勝して好きなことをやれてるだろうか?


鰻さんのことを今まであまり知らなかったんだけど、ちょっと天然だよね?VTRで猫連れてきててそう思った。毛だらけになってるし笑
その天然が漫才では力が入ってないように見えて、ナチュラルにキレッキレの橋本さんとの組み合わせは見てて疲れないんだと思う。何も考えずにただ笑えるってホントに大事なことですからね。私はそのためにお笑い見てますから。
それとテンポ良くて笑えて、ツッコミもキレッキレで、なのにどこかほっこりするってなかなかない。
このツアーに関するインタビューで「自分たちのファンは本当にみんないい人ばっかりだから、一緒に文化祭みたいなことやりたい」って言ってて、実際アンケートにも銀シャリとやりたいことありますか?っていう質問欄がありました。そういう人柄が漫才にも出てる。


今回の漫才の題材は童話だとかもし就職したらとか趣味がほしいとか、言い方悪いけど使い古されたものばかり。使い古された題材で正統派のしゃべくりで勝負ってインパクトを与えるのが一番難しい。正面突破なわけだから。話の切り口をよっぽど考えないと個性が出ない。それとやっぱり話術。その点、銀シャリは橋本さんが抜群に話術ある。正統派の漫才だからこそ橋本さんのツッコミの技術が際立ち、橋本さんのツッコミの技術があるからこそ正統派の漫才でも埋もれない。


あと地味に衣装チェンジが多くて目でも楽しめました。ルックスで売ってるわけでもないのに意外でした。私は買ってないけどグッズもすごくかわいかったです。来年は絶対買いたい!

「プラス・マイナスがM-1ラストイヤーにはじめての全国ツアーするねんてツアー」名古屋公演

ライブハウスでのライブだったんですが、整理番号が一桁だったので最前列のど真ん中に座ることができました!こんなことは滅多にないので、普段はインスタ蝿とかバカにしてるのにパシャパシャ写真を撮る私。

おおーサンパチマイクが近い!

手を伸ばせば触れられそうな距離にある。触れてみたい衝動に駆られるものの、「ダメだ。これは漫才師しか触れられない神聖なものなんだ」と自分に言い聞かせる。


ライブが始まった。
浪速の舞台芸人の底力を見たという感じだ。もう東京で活動しているらしいけど。
安定感ハンパない。ベテランにも負けない安定感と若手の勢いを合わせ持っているのは、さすが舞台に立ち続けてきた中型芸人だ。


VTRも休憩もなく、ほぼ1時間ぶっ続けだったんだけど全くキレが衰えることがなかった。特に岩橋さんは今のパワー系のツッコミの中では一番ではないだろうか。岩橋さんは兼光さんをどついたり、首ねっこを掴んで舞台端まで追い詰めたりする。音もするし、普通に痛そうである。コンプライアンスが厳しい今の世の中でなかなか見られない結構強めのどつき漫才であり、それが新鮮だ。


なぜ岩橋さんがやると不快に思わないのか?
あくまで個人的な感想なのだが、岩橋さんは岩橋さんという生き物だからである。岩橋さんというクセがすごい生き物。その特異なクセ故にキレッキレのツッコミをしているのに、どうにもボケにも見えてしまい、強めのことを言ってもやってもなんか笑ってしまう。岩橋さんは普段からクセという奇行を連発しているので、強めのツッコミくらいでは暴力に見えないのかもしれない。彼の普段のクセのほうがよっぽど強烈だからである。
私は岩橋さんがクセというダメなところを丸出しにしているのがとても好きだ。とても人間らしいというか、漫才師らしいと思う。



そしてそんな岩橋さんを丸ごと受け入れ、尚且つ笑いに変えている兼光さんも素晴らしい。二人の信頼関係を感じるからどつき漫才を見ても不快にならないのかもしれない。
そこも含めて兼光さんは器用な人だなと思う。モノマネもやっぱすごいし。もっと色んなモノマネ見たかった!でもモノマネに頼らなくても十分ネタも面白いんですよ。私は外国人に道を案内するネタと、マネージャーにリストラされそうになったときのネタが面白かったです。


ツアーのタイトルにもある通り、今年プラス・マイナスはM-1ラストイヤーだ。吉本の中でトップクラスの舞台数を誇り、確実に爆笑をかっさっらってはいるものの、イマイチ日の目を見ないプラス・マイナスみたいなコンビにこそ優勝してほしい。
島田紳助は「漫才を10年やって、ある程度結果を出せないんだったらもう辞めたほうがいい」ということで、M-1を作った。それも正しい。それも優しさ。
でも参加資格が15年以内になった今、私はこうも思うのだ。
ほとんどの漫才師が10年以上立たないと面白くならないのではないかと。

コマンダンテ結成10周年10都市漫才ツアーin大阪

「みつあみ」を見て以来すっかり石井さんの顔ファンになってしまった私に、タイミング良く単独ライブの情報が入ってきた。これは行くしかない。


コマンダンテを一言で言うとシュッとしている。私は関西人ではないが、やっぱりこの表現が一番しっくり来る。シュッとしているのは外見だけではなく、グッズやポスターなんかも割とスタイリッシュである。ネタもそこまで関西弁でもなく、声を張るでもなく、どつくでもなく、例えツッコミをするわけでもなく、早口でまくし立てるわけでもない。おおよそ大阪らしさというものを排除しているように感じる。外見だけで言うとめちゃくちゃシュールなネタをしそうに見える。
でもネタは意外とベタなのだ。大阪特有のガツガツ感があまり感じられず、かと言ってトリッキーな方向に走る小賢しさもない。個性が強い芸人たちの中にあって、存在が薄くなりそうなのに賞も取って認められているのは、やはりネタがちゃんとしているからに他ならない。芸人にとって個性は何よりも大切なことだけれど、個性だけあっても漫才はどうにもならない。最初に個性があってそれに合わせた漫才を作ることもあれば、漫才を完成させていくことによって出てくる個性もあるのではないか。


ネタの題材はわりとスタンダードなものばかりである。学校の怪談だったりとかケンカの仲裁をしてみたいとか。コマンダンテの漫才はしゃべくりというよりも、漫才コントというよりも、割と大喜利っぽいのかなと思う。二人で面白いボケを出し合っていくみたいな。そう、意外と石井さんもめっちゃボケるんですよ!そしてボケの安田さんにも遜色なく面白い。ツッコミがもうボケになっちゃってる漫才はたくさんあるけど、ツッコミというよりも普通にボケちゃってる。でもWボケとはまたちょっと違った、いつの間に石井さんがボケ側に回っちゃってるみたいな。

なんかコマンダンテはボケとツッコミの境目というか、役割分担というのがあまりないのかな。形式的に決めてはいるけれど。「みつあみ」で見たネタは石井さんが完全にツッコミだったけど、今回は安田さんがたまにツッコミぽかったこともあったし。割とボケとツッコミの役割が変幻自在のようだ。


私が特に好きなネタは石井さんがカフェやりたいっていうネタと、最後の少女マンガのネタです。二つとも安田さんがあんまりボケさせてもらえないネタなので、私はこのパターンが好きなんだろう。ボケさせてもらえないのがもうボケになっていて、安田さんがキレるのが面白い。特に少女マンガのネタは安田さんがボケる前に石井さんがボケを奪い取る上に、天丼でめっちゃ笑いました。


コマンダンテの舞台を見ていたら斉藤和義が聴きたくなってきた。
最後に言おう。君の顔が好きだ。

東京03 第20回単独公演「不自然体」 名古屋会場

本当に今更ながら「ゴッドタン」のマジ歌にハマってしまい、その流れで生の角田も見たくなっていそいそと単独ライブに出かけてきた。
まずチケットが5900円とお笑いのチケットにしては割高だ。でも見た後だとそんなに高く感じなかった。コントを見に行ったというよりも、演劇を見に行ったという感覚になったからかもしれない。オムニバスの短い芝居を何本か見たような。


あと東京03の公演では音楽が効果的に使われている。さすが角田がいるだけある。
もうオープニングのピアノ曲ですでに引き込まれた。
普通お笑いのライブのオープニングといえばこれから楽しいことが始まりますよ的な曲がかかるものだけど、あえてこの曲で幕を開けるところにむしろテンションが上がってしまう。


最初のコントは公演のタイトルにも関連している「不自然な日」。
短めのコントだけれど、これだけで3人それぞれの役割、キャラが十分に伝わる。
基本的に薄っぺらいことしか言えないので舐められている上に、人に尊敬されたいのが透けて見えるので、それがさらに薄っぺらく見える角田。めちゃくちゃ悪口を言っているようだが、なぜか好きになってしまうのがこの男のすごいところである。この暑苦しさと薄っぺらさは角田にしか出せない。
角田と対抗することが多く、高い声で矢継ぎ早で突っ込む飯塚。この角田VS飯塚の構図が最高に面白い。一番の笑いが起きる。
しかし東京03が角田と飯塚のやり取り一辺倒にならないですんでいるのは豊本のおかげである。他の2人に比べて口数は少ないものの、何となくこの人がしゃべると笑いが起きる。豊本にしか許されないポジションというのがある。


2本目「響いた言葉」で角田の人に尊敬されたい、でも薄っぺらいというキャラが炸裂、定着。
3本目「常連客」で角田VS飯塚の構図で盛り上がる。
4本目「同窓会」では豊本も争いに加わり、さらに盛り上がる。私も人に会うとき、わりとこれを話そうって話を準備してくるタイプなので、「用意してきた話を捨てなきゃいけないときだってあるんだよ!」というセリフは個人的に座右の銘にしたいくらい心に刻み込まれました。
5本目「二人の雰囲気」が個人的に断トツで一番好き。笑い少な目の前半を、後半の飯塚のツッコミというかもう毒舌で一気に取り返してくる感じ。角田のいかにも曲作ってますみたいな浅い感じも、何にも考えてなさそうというかどうでもよさそうな豊本もリアルでツボ。
6本目「待ちわびて」は珍しくカップルの話だけど、相変わらずの角田の底の浅さに笑う。



最後の「言いにくい人」は笑えるんだけど、意外と人間関係について考えさせられた。豊本に対して言いにくいなと思ってしまう飯塚の気持ちも、仲良くしたいのに「別に」と言ってしまう豊本の気持ちも、豊本と飯塚のお互いの誤解を解きたい角田の気持ちもみんなわかる。
そう、東京03のコントは全員の気持ちがすごくわかる。共感してしまう。東京03のコントには頭のおかしい人は出てこない。3者3様の主義主張をしているものの、それは私たちとかけ離れたものではなく、人間だったら誰しも持っている感情である。特にいいカッコしたい角田の気持ちなんかめっちゃわかるからね。みんなも心当たりあるんじゃない?


東京03のコントは人間のおかしさ、そこから生じる人間関係の不自然さがすごく面白くて、そういうところがまた演劇っぽい。
東京03の舞台を見るのは初めてだけど、最後まで演じるということを貫いていたのも印象的だった。素の東京03を見れたのは最後のアフタートークだけ。コントの合間に流れるVTRもドラマだったり、声だけの会話劇だったり。あくまでも舞台中は役として存在している。徹底している。これだけ演じることに徹しているんだけど、見ているうちにどこまでが役でどこまでが本人なのかわからなくなることがある。それくらい役にハマっているのだ。


最後にエンドロールで流れたピアノ演奏のところに「大竹涼太」の名前が。素晴らしいコントライブを見た後、さらに私は幸せな気持ちになったのであった。